10月の乗用車市場は減速継続、メーカーは新エネルギー車供給を優先

 乗連会(乗用車市場情報連席会)発表によると、2021年10月の乗用車小売は171.7万台で、前年比13.9%落ち込み、2019年10月よりも7%減少して、減速が続いている。

 ただし1-10月累計では1622.7万台と前年同期比8.7%増加した。注目すべきは、今年1-10月の昨年に対する増分は124万台であるのに対して、新エネルギー車は昨年に対して157万台増加したことである。つまり、新エネルギー車は乗用車市場をけん引している。

 今年10月、新エネルギー乗用車の小売台数は32万1千台で、前年比141.1%増、前月比3.9%減となった。1-10月の新エネルギー車小売台数は213.9万台に達し、前年同期比191.9%増加した。

 乗連会によると、完成車メーカーは、新エネルギー車の供給を優先する傾向がある。現在の新エネルギー車の需要は比較的に強いほか、メーカーはダブルクレジットの圧力に直面しているため、限られた半導体部品を優先的に新エネルギー車に使っている。

 第3四半期で半導体供給不足のピークが過ぎて、10月から車載チップの供給は前月比20%の改善が見込まれたが、実際は10%程度の改善にとどまっており、供給不透明のボトルネック要因が依然残っている。2021年通年では、車載チップ不足による自動車市場の損失は約150万台規模となる見通しである。

 また、感染再拡大、洪水被害、大規模な停電などの要因が重なったため、市場実績は、年初に行われた2021年の見通しを下回っている。

 卸売ベースになるが、10月の自動車メーカーの販売台数が1万台を超えたのは、BYD(8.0万台)、テスラ中国(5.4万台)、上汽GM五菱(4.2万台)、上汽乗用車(2.4万台)、広汽Aion(1.2万台)およびベンチャー系新興メーカーのXpeng(1.0万台)の6社である。


参考記事:https://www.yicai.com/news/101222841.html

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