9月の乗用車市場は減速継続、新エネ車は30万台超え

乗連会(乗用車市場情報連席会)が10月12日に発表した9月の乗用車販売データによると、9狭義の乗用車小売販売台数は158.2万台で、前年比17.3減少し、卸売販売台数は173.7万台で、前年比16.1%減少した。

乗連会幹事長の崔東樹氏は、「今年9月は例年の同時期に比べて市場が低迷している」と述べたうえ、これは海外でのコロナ感染拡大によるチップ供給不足が影響している一方で、引き締め気味の金融政策により、各地で大規模な販促が行われなかったことも関係していると指摘した。

各セグメントの動きを見ると、高級車の9月の小売台数は20万台で、前年同期比23%減少した。地場ブランドの9月の小売台数は前年同期比5%増の69万台と増えた一方、主要合弁ブランドの小売台数は前年同期比31%減の69万台に落ち込んだ。地場ブランドはここ数ヶ月ずっと増加の勢いを続けており、9月に自主ブランドのシェアは前年同期比9.4%増加して44.3%となった。

乗連会側は、地場ブランドのシェア拡大は、国内産業チェーンの強靭性が高く、チップ不足の圧力を効果的に解消したと同時に、大量に投入した新エネルギー車の寄与にもよるとの見方を示した。

完成車輸出では、9月の乗用車輸出が前年同月比78%増の12.8万台と好調な推移を見せた。

新エネルギー車市場も活況を呈している。乗連会のデータによると、9月の新エネルギー乗用車卸売販売台数は前年同期比184.4%増の35.5万台で、小売台数も前年同月比202.1%増の33.4万台になった。

ベンチャー系新興メーカーのうち、NIOは、9月に前年同期比125.7%増の10628台を販売して首位を奪還した。Xpengも10412台販売した。1万台を狙っていた理想汽車は、車載チップ不足の影響で9月に7094台に止まった。

情報筋によると、チップ危机に対応するため、理想汽車は大金を払って闇市場からEPBチップを調達している。1枚6元程度のチップは、理想汽車は通常価格の800倍を超えた5000元をかけて購入したという。一方、BAIC(北汽)関係者の話によると、ここしばらくは車載チップの奪い合いが常態化しており、通常価格の数百倍で取引されているだけではなく、入手すらできないこもある。車載チッ入荷の情報を受けた調達部門は、情報を確認する間に、売り飛ばされてしまったケースが多発している。

注目すべきは、VWの純電気自動車「ID.ファミリー」も9月に10126台を販売したことである。これは合弁ブランドの中で純電気自動車の初の万台超えとなった。


参考記事:https://auto.gasgoo.com/news/202110/12I70276162C110.shtmlhttps://www.d1ev.com/news/qiye/158097

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