CAAM:7月の新エネ車生産と卸売がともに前年割れ

 中国自動車工業協会(CAAM)が8月12日午後に発表した最新のデータによると、今年7月の自動車生産卸売台数は前年同月比11.9%減の180万台、卸売台数は同4.3%減の180万8000台で、下げ幅はやや縮小したものの、依然として過去3年で同期としては最低の販売台数となった。1-7月の自動車生産台数は前年同期比13.5%減の1393万3000台、卸売台数は同比11.4%減の1413万2000台だ。

 うち、地場ブランドの乗用車の7月の卸売台数は前年同月比13.3%減の55万3000台で、7月のわずかな増加を経て今年最低の36.2%となり、シェアは前月比、前年同月比ともに減少した。今年1-7月、地場ブランドの自動車卸売台数トップ15のうち、長城、一汽、陝西汽車の3社だけが前年同期比で増加し、その他はいずれも減少し、うち上汽が37.7%と最大の下落を記録した。

 この2年間、自動車業界で最も人気のある新エネ車も、生産台数と卸売台数が共に減少した。CAAMのデータによると、新エネ車の7月の生産台数は前年同月比6.9%減の8万4000台、卸売台数は同比4.7%減の8万台で、前月比37.2%減、販売台数は47.5%減だった。新エネ車の生産販売データの減少とは対照的に、新エネ車の充電スタンドの数は安定的に増加している。2019年7月の公共充電スタンド保有数は前月比8.5%増の44万7000台だった。

 2018年から中国の自動車市場は成長時代にさよならを告げ、28年ぶりに販売台数がマイナスとなった。 7月までの中国の自動車市場は13カ月連続で落ち込んだ。 CAAMは7月に2019年の販売台数見通しを下方修正し、年間販売台数は同比5%減の2668万台となる見通しを発表した。

 CAAMの許海東幹事長補佐は、「6月と7月は「国5」(ユーロ5に相当)からの「国6」(ユーロ6に相当)に切り替える時期と新エネ車補助金減少の時期が重なっており、自動車市場に大きな影響を与えた」とコメントしたうえ、政策の移行がスムーズに終わった後、買い控えしていた消費者は徐々に購入を検討し始めると予想している。


参考記事:https://36kr.com/p/5234784

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