9月の自動車市場、3ヵ月連続でプラス成長

10月13日、乗連会(乗用車市場情報連席会)によると、9月の乗用車市場の小売台数は前年同期比7.3%増の191万台に達し、3カ月連続で8%前後と、ここ2年で最高の伸び率を実現した。今年1-9月の小売の累計成長率は-12.5%で、1-8月-15.2%から3ポイント改善し、市場は回復傾向にあることを示している。

乗連会幹事長の崔東樹氏によると、9月の販売台数が好調だったのには主に2つの理由がある。一つはコロナ後の消費回復により、第三次産業は8、9月に回復し始めていることと、もう一つは、上期の一部の大手メーカーが供給不足で、6、7月に予約した車は8、9月にやっと納車を始めたためだ。

9月の新エネルギー乗用車卸売販売台数は前年同月比99.6%増、前月比24.1%増の12万5000台。うちプラグインハイブリッドは同比55%増の2万2000台。純電気乗用車は同比105%増の10万2000台で、うち特にハイエンドとローエンドが好調で、A00クラスは3万2500台で、電気自動車の32%を占める。

これは、今年はメーカーが補助金後退に対応して、ローエンド電気自動車の新モデルを数多く販売し始めたことと、電気自動車の新製品の性能向上および、ハイブリッド車のコストパフォーマンスの向上に加えて、北京市でナンバープレートを2万枚増発したことなどが原因だと分析されている。

9月、新エネルギー車メーカーによって明暗が分かれている。上汽通用五菱が2.4万台、BYDが1.9万台、テスラ中国が1.13万台で、それぞれ新エネルギーTop3にランクインした。スタートアップ企業のNIO(蔚来)、Xpeng(小鵬)、Weltmeister(威馬)、Hozon(合衆)、LeapMotor(零跑)などもそれなりの成績を上げた。

一方、昨年好調だった北汽新能源が失速している。9月の北京新能源の販売台数は同比77.57%減の2245台で、1-9月の累計販売台数は前年同期比78.57%減の2.1万台にとどまった。

販売台数が急落する一方で、生産量も徐々に落ち込み始めている。データによると、9月の北汽新能源の生産台数は前年同期の3420台に対して221台にとどまり、1-9月の累計生産台数は前年同期比56.59%減の9877台だった。

9月の自動車の生産と販売はともに好調だったが、ディーラーの状況はそれほど良くなかった。10月13日、CADA(中国汽車流通協会)は記者会見を開き、自動車流通業界の最新状況を紹介した。CADAが発表した最新号「中国自動車ディーラー在庫指数調査」VIAによると、2020年9月の自動車ディーラー在庫指数は54.0%で、前月より1.2ポイント上昇し、前年同期より4.6ポイント低下し、在庫指数は依然として50%の警戒ラインを上回っている。


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