大都市の新エネ車ユーザー志向、テスラが最も人気、BYDが50%近く占める

自動車総量規制のために車両購入枠の割り当て制度を敷いている北京市は、2022年の新エネ車購入枠を昨年の6万台から1万台増やして、7万台にした。5月26日に北京市は今年度の7万台の新エネ車購入枠を配布した。

新エネ車情報サイトの「第一電動」は、今年度の新エネ車購入権を獲得したユーザーを対象に、いつ、どんな車を買うかについてのアンケート調査を行った。有効回答数は177しかなく、参考程度にならざるを得ないが、大都市における新エネ車ユーザー志向を把握したうえ、有益な情報になる。

まず、テスラ「Model Y」、BYD「宋PLUS」、「漢EV」、Xpeng「P7」、テスラ「Model 3」は、新エネ車購入権を獲得したユーザーが最も好む5モデルであることがわかった。

次に、最もユーザーに好まれるモデルTOP15の販売価格は平均20万元前後であることが明らかになった。北京の新エネ車購入権の獲得が容易ではないため、大多数のユーザーはもう少し頑張っても、ミドル・ハイエンドセダンやSUVを選びたがっているわけである。

ユーザーの希望モデルTOP15のうち、BYDは6モデルで50%近くを占め、次いでテスラが22.8%、ベンチャー系自動車新勢力のXpengが7.4%、同じベンチャー系のLeapMotor(零跑)が6.2%、吉利傘下の新エネ車ブランドZeekerが4.9%占めた。

また、最近予約販売を開始したばかりのBYD「海豹」も、北京市ユーザーが希望するモデルの1つとなった。BYDの発表によると、6月に納車予定のBYD「海豹」の受注台数はすでに4万台を超え、非常に人気を集めている。受注量からみると、「海豹」は同社もう一つの新エネ車モデル「海豚」に続くヒットモデルとなりそうである。

177のユーザーのうち、35%以上が1カ月以内に車を購入する予定で、多くのユーザーはすでに予約をしているか、予約をする準備をしており、66%以上のユーザーは感染症の影響で車の購入計画を延期することはないとしている。

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