フォルクスワーゲンID.ファミリー、2ヵ月連続で1万台超え

 10月の新エネルギー車市場の勢力図は激変した。これまで業界内では期待されていなかったフォルクスワーゲン(以下は「VW」)ID.ファミリーは、10月の販売台数が2カ月連続で1万台を超えた。VWのID.純電気シリーズは10月に12736台を販売し、前月比25.8%増加したことで、中国市場は、VWのID.ファミリーが世界的に最も成長した地域の一つとなっている。

 「ID.ファミリーの急速なボリュームアップは、プラットフォーム化で新製品を迅速に投入する能力と全国に広がるチャネルのおかげである」とあるアナリストが分析している。

 VWの ID.シリーズは現在、中国市場で5車種を発売しており、製品ラインは小型車、コンパクトSUV及び中大型SUVをカバーしている。また、「VWのターゲット層はNIOやXpengなどのベンチャー系新興メーカーのユーザー層とは異なる。後者はより前衛的な志向で、革新性に興味を持っている人たちであるが、VWのユーザー層はより伝統的で、年齢もやや年上で、多くはVWのガソリン車からのEV移行である」と前出のアナリストが述べたうえ、現在のVWの優位性は、グローバルOEMとして最も早く電動化転換を遂げたことと、自社の電気自動車の価格を自社のガソリン車(購入税などを上乗せ)とほぼ同等の水準に引き下げ、15-25万のボリュームゾーンを抑えていることであると付け加えた。

 一方、先月に10628台の実績を成し遂げたNIOは、10月の販売台数が3667台に急落し、ベンチャー系における一位の座をXpengに譲り、後者の10月の販売台数は10138台に達した。360グループから融資を受けたばかりのNetaは、8107台で新興メーカー2位にランクインし、理想汽車は7649台で3位を守った。最近元気なかったWeltmeister(威馬)は5025台を販売し、4位に浮上した。

 NIOの関係者によると、10月にNIOの販売が急落した原因は、生産ラインの段階的なアップグレードで納車が遅れたことにある。10月に合肥市の江淮NIO工場は生産ラインの改造により、10日間しか操業していなかった。


参考記事:https://www.yicai.com/news/101216322.html

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