中国の電気自動車分野のVC投資額は前年比約9割減

世界のデータ研究機関PitchBookが発表したデータによると、2019年6月14日時点で、中国の電気自動車分野で獲得したVC投資額は前年比約9割減の7億8300万ドルに落ち込んでいる。対照的に2018年の同時期(2018年6月中旬現在)のVCの金額は60億ドルと高く、投資家が中国の電気自動車業界への投資に慎重になり始めていることがうかがえる。

2014年以降、電気自動車メーカーのVC投資が急速に高まり、その間、数多くのEVベンチャーを生み出した。これは主に中国政府の電気自動車業界を政策的にサポートするメッセージを示したためである。この勢いは2018年に頂点に立ち、通年のVC投資額は最高77億ドルに達した。

2018年は複数のEVベンチャーが高額なVCを獲得した。そのなかで2018年6月、南京市にあるBytonは5億米ドルの融資を受け、一汽とCATLが出資した。2018年8月、広州市にある小鵬汽車はアリババの資金支援を受け、5億8000万米ドルの融資を完了し、同社の市場価値を36億米ドルに押し上げた。同社は当時、小鵬汽車G3の納車を開始していなかったが、2019年前5月の小鵬汽車G3の販売台数は計7359台で、6月18日までに小鵬汽車G3 1万台目がラインオフした。

2019年に投資家が電気自動車業界に対して悲観的な見方を示した理由は、主に新エネ車補助金の一段の縮小だ。これにより2019年に入ってから、電気自動車の販売台数の伸びが鈍化し、2018年同期の販売台数9万2000台に対して、2019年5月の新エネ車(電気自動車とプラグインハイブリッド車を含む)の販売台数は5%増程度にとどまっている。


参考記事:https://www.d1ev.com/news/shichang/93399

2947