「三包規定」が改定され、新エネ車のバッテリーとモーターは無料交換の対象に

国家欠陥製品管理センター(DPCA)三包部の賀興主任は20日、中国自動車ディーラーフォーラムで、新エネルギー自動車の「三包規定」(注)の見直しを急いでおり、主に新エネルギー自動車の保証条件、処罰限度額などの面で改定を行い、新エネルギー車のバッテリー、モーター、主要部品を新「三包」規定に組み入れることを明らかにした。

現行の自動車「三包規定」は2013年10月1日に正式に実施されたもので、主な内容は小売商業企業が販売した自動車製品の「修理、交換、返品」に関するものだ。しかし、この規定は主にガソリン車を対象にしたもので、新エネルギー車に対する保障は行われていない。

賀興氏は「バッテリーとモーターは、エンジンやミッションと同じように自家用車の主要システムと見なされるようになる。今後これらの2つに不具合が生じた場合は、無料でコンポネントを交換することになる」と話した。これは、新「三包規定」に新エネルギー車のバッテリーとモーターの無料交換条件が書かれている可能性があることを意味している。

また、新「三包規定」には、バッテリーの品質保証が要求される。「企業は、この車のバッテリー容量が1年でどれだけ、2年でどれだけ減衰するかを消費者に伝え、車を買う前に完成車の基本的な性能を理解してもらう必要がある」 と述べた。新規定は、消費者が自動車を購入・使用する際の参考値として、バッテリーの減衰値データを開示するよう求めている。

また、賀氏によると、新「三包規定」は、罰則が強化されると同時に、より厳しい交換・返品条件が制定される。

現行の「三包規定」において、保証期間内でかつ製品品質の問題により修理期間が累計35日を超えているか、同一製品の累計修理回数が5回を超えている場合、消費者は「三包」証書、購入領収書をもって、新車との交換を要求することができる。今回の新「三包規定」で、「これら2つの数字はそれぞれ30日間と4回に修正され、三包規定の不履行に対する処罰は過去の3万元から50万元に引き上げられる」と賀氏が明らかにした。

注:中国の製品品質法で規定されている、販売者の損害賠償責任に関する規定で、「三包」とは「修正・交換・返品」の3つの責任を持つことを意味している。


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