アウディ、一審で勝訴、NIOはドイツで「ES6」「ES8」のモデル名使用禁止へ

 海外メディアの報道によると、1月19日、NIOの商標権侵害に対する訴訟でアウディが勝訴し、ドイツのミュンヘン地方裁判所はNIOのES6及びES8のモデル名が、アウディS6及びS8の商標権を侵害していると判断した。実際両者のモデル名は異なっているが、アルファベットの「E」の存在は区分としては不十分で、アウディの電動モデルと混同される可能性があるとアウディ側が主張した。

 アウディとNIOの商標権をめぐる争いは2021年10月に始まった。訴訟の間に、NIOはドイツでES6とES8の2モデルの宣伝を行うことを禁止され、NIOのSUVタイプの電気自動車ES7はEL7に名称を変更している。

 近年、中国自動車産業の欧州への進出が加速している。欧州の自動車産業コンサルティング会社のInovevの統計によると、2020年までは中国車の欧州での登録台数は約1万台であったが、2021年には8万台に跳ね上がり、2022年上半期は、中国車の欧州での登録台数は7.5万台に達し、通年の中国製自動車販売台数は15万台に達する見込みである。

 欧州への進出の増加に伴い、中国メーカーと欧州メーカーとの間で今後多くの訴訟が起こると考えられる。

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