車載チップ供給難で世界の自動車生産は先週さらに44.5万台減産、中国71%占める

自動車情報ポータルサイトのgasgoo.comが海外メディアの報道を引用するところによると、先週、世界の半導体チップ不足は引き続き自動車業界に衝撃を与えており、AutoForecast Solutions(以下は「AFS」)の最新データによると、8月29日までに、世界で自動車の累積減産台数は688.7万台に達し、前の週より44.5万台増加した。AFSは先週、中国が最も大きい打撃を受け、一部の工場では当初の生産計画から31.5万台を削減したと指摘した。これは先週の世界減産量の71%に当たる。

サプライチェーンは供給寸断により厳しい状況が続いている。日本のチップメーカーRohm社は世界有数の半導体メーカーで、主にフォード、トヨタ、ホンダなどに供給している。Rohm社は先週末、車載チップが2022年通年で供給不足になる可能性があるとの見方を示した。デルタ株など新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日本や東南アジアなどで工場の通常操業再開が困難になっており、チップの納入サイクルは今月、20週間を超えた。Rohm社によると、2020年9月以降、Rohm傘下の工場はフル稼働しており、受注があまりにも多いため、来年中にすべての滞った受注を完了できないという。

また、米国ホンダもディーラーに対し、今後数週間で納車台数が40%減少する可能性があると通知した。

ダイムラーはチップ危機に対応するため、ドイツとハンガリーにあるメルセデス・ベンツ工場の減産期間を延長している。VWはサプライチェーンの中断を受け、傘下のドイツ3工場の減産計画を9月まで延長している。

7月末にAFSは、チップ不足が最終的に世界生産計画の700万台近くを削減する可能性があると予測した。AFSは8月29日、予想される世界の自動車生産台数の損失を810万台に引き上げている。


参考記事:https://auto.gasgoo.com/news/202108/30I70270596C109.shtml

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