スマホアプリから車載カメラの映像をリモートで監視する機能、ひそかに制限される

最近、スマホアプリのリモート車載カメラ機能が制限されたとの噂がネットで広まっている。最初にSNSに投稿したXpengのP7ユーザーによると、Xpeng側から、国の関連規定に基づいて当該機能を停止したとの通知を受けた。その後多くのユーザーは、スマホアプリのリモート車載カメラ機能が使えなくなったと訴えている。

現在、一部の新車はリモート車載カメラ機能を提供している。ユーザーはスマホアプリを通じて車のカメラを呼び出すことで、どこでも車の周囲の状況を監視することができる。

リモート車載カメラ機能はひそかに規制され始めたのは、自動車のデータセキュリティーに対する関係部門の管理が厳しくなっているためである。2021年10月1日から施行された「自動車データの安全管理に関する若干の規定(試行)」(以下、「規定」)では、走行の安全を確保する必要があるため、車外の個人情報を取得することができるが、車の外にそれらの情報を提供することに本人から同意が得られない場合には、本人を識別可能な映像を削除したり、顔などにモザイクをかけるなどの匿名化処理を行わなければならない。要するに車載カメラが収集した映像は車の外に持ち出すことができないため、スマホアプリから車載カメラの映像をチェックすることができなくなる。

これに対して、一部のユーザーからは、新車購入時に約束した機能なのに購入した後で使えなくなるのは納得できないとの声が上がっており、自動車メーカーに対し、補償や代替案を求めている。

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