車載チップの品薄、ピーク過ぎるも、国内需要は依然半分満たされず

ボッシュ中国投資有限公司総裁の陳玉東氏は昨日、経済誌「第一財経」の取材に応じて、車載チップ不足のピークはすでに過ぎ、第4四半期の供給圧力は依然として残っているものの、これまでの2ヶ月に比べて若干緩和されていると述べたうえ、「車載チップ不足が激しい7-8月には需給比(需要に対する供給の比率)が20%を下回ることもあった。9-10月に入って需給比は50%を超えておらず、今後は(需給日80-90%)10-20%の不足が常態化するだろう」と予想している。

厳しい需給ギャップにより、闇市でのチップ価格は一時通常の800倍を超えた。サプライヤーにとって車載チップの安定供給をどう保つかは課題となっている。前出の陳氏によると、ボッシュは今年、非常に規範的なチップの「分配」原則を制定した。「公平な仕組みでお客様の注文に応じて、公平に供給している。既存の完成車メーカーでも、新規の完成車メーカーでも、私たちのところにどれだけ(注文量が)入ってきたか、公平な割合で分配している」と陳氏は語った。

ボッシュによると、1台の車両には通常100-500(ガソリン車100-200個、新エネ車500個以上)の半導体チップが搭載されており、1台あたり約17個がボッシュから供給されているという。

世界的な自動車コンサルティング会社のAutoForecast Solutionsが発表したデータによると、10月10日の時点で、世界の自動車市場におけるチップ不足による累計減少台数は934万5000台に達した。このうち、中国自動車市場の累計減少台数は182.7万台に達し、全体の19.6%を占めた。

一方、中国機械工業連合会の陳斌執行副会長は10月15日、2021年中国自動車サプライチェーン会議で、チップ供給不足により、中国の自動車販売台数は年間200万台の損失となる可能性があると指摘した。

車載半導体チップの不足もチップ産業チェーンへの投資意欲を刺激している。第三者機構のデータによると、2020年に中国で新たに2万2800社の半導体チップ関連企業が増え、前年同期比で195%増加した。奇瑞、一汽、BYD、東風、北汽、上汽などの地場完成車メーカーおよびベンチャー系新興メーカーのLeapmotorは、相次いで半導体チップ会社と共同実験室を設立したり、直接合弁会社を設立したりしている。前出の陳氏は長期的に見て、チップ危機を解決するには、国産化が不可欠である。しかし、国産チップが完全に輸入チップに取って代わるのは長い道のりだとも述べた。


参考記事:https://www.yicai.com/news/101199265.html

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