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CATL、新型電池「麒麟」を発表

 CATL(寧徳時代)は6月23日、CTP3.0「麒麟」電池を発表した。CATLによると、「麒麟」電池システムのエネルギー密度は255Wh/kgに達し、72%の体積利用率を実現したことにより、一回の充電で1000キロの走行が可能という。また世界初の電池セル冷却技術により、「麒麟」電池は5分間の急速ホットスタート及び10分間の急速充電に対応できる。「麒麟」電池パックは、4680電池システムに比べ13%のパワーアップを実現し、2023年に量産する。

 独自の技術で一回の充電で1000キロの航続距離を実現したと宣伝したのはCATLだけではなく、広汽(GAIC)は新エネ車ブランドAion向けの新型「グラフェン電池」が1000キロの航続距離を実現したと発表したほか、NIOが発表したエネルギー密度が360Wh/kgに達したいわゆる「固体電池」も1000キロを超えたとアピールした。しかしどれも未だに実用化されていない。今回麒麟電池に関するCATLの発表も、結局また実験データに基づいたものじゃないかとの見方が少なくない。

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