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Geely、新型ブレードバッテリー「短刀」を発表へ、BYDに対抗する姿勢を明確に

 Geely(吉利)は6月27日に、自社開発の最新リン酸鉄リチウム電池(LFP)「神盾短刀」を発表する予定です。「神盾短刀」はいわゆるブレードバッテリーですが、その名の通り長さが短い設計になっています。BYDのブレードバッテリーセル(960mm)に対し、Geelyの短刀セルは580mmとコンパクトに設計されており、電池パックの配置の柔軟性を高めるだけでなく、エネルギー密度は通常のLFPの100~160Wh/kgから200Wh/kg近くまで高められています。

 Geelyによると、「神盾短刀電池はエネルギー密度や低消費電力だけでなく、安全性、サイクル寿命、急速充電能力、低温放電性能の面でも顕著な進展を実現している」とのことです。BYDの「長刀」ブレードバッテリーと比較しても、Geelyの「短刀」ブレードバッテリーは革新的な設計により、安全性と空間利用率がさらに高められると期待されています。

 この「神盾短刀」はまず、EVコンパクトSUVのGeely銀河E5に搭載され、8月に発売される予定です。銀河E5には49.52kWhと60.22kWhの2種類のバッテリーパックが搭載されており、それぞれの純電気航続距離は440キロと530キロ(CLTCモード)です。100キロあたりの電力消費は11.9kWhと低く、家庭用充電スタンドの費用で換算すると、銀河E5の1キロあたりのコストはわずか6分(1分は1元の百分の1)と非常に経済的です。

 銀河E5の販売価格は15-20万元と予想されており、多くの消費者の自動車購入予算に対応しています。また、Geely銀河シリーズのグローバルモデルとして、世界市場での販売も目指しています。

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