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シャオミ、電気自動車生産に前進 発改委の認定を受ける

 8月23日、中国国家発展改革委員会(発改委)が、シャオミの電気自動車(EV)生産資格を認定したとの情報が広まっています。これにより、シャオミは2017年以降国内で4番目のEVメーカーとして認められることとなりました。ただし、この情報はまだシャオミ自身によって正式に確認されていない状態です。

 発改委から生産資格の認定を受けたことは、中国国内の新興エネルギー車メーカーが合法的に生産を行うための要件の一つですが、これだけでは十分ではありません。シャオミは発改委の「新規EV乗用車企業管理規定」に加えて、工業情報化省の「新エネ車生産企業及び製品参入管理規定」の基準も満たさなければなりません。これが通称「ダブル資格認定」として知られています。

 シャオミの自動車業界への進出は、業界内外で大きな注目を浴びてきました。特にシャオミが北京にある亦荘工場で完成車のテストを行ったことから、自動車生産の資格に関する問題が浮上しています。シャオミは2024年に新車の販売を計画しており、この「入場券」とも言える自動車生産の資格の問題は、迅速な解決が求められています。

 過去には、業界内ではシャオミが提携メーカーの北京BORGWARDの自動車生産資格を引き継ぐのではないかとの見方が広がっていました。ただし、これについてはシャオミ側からの確認は得られていません。今年の6月、北京BORGWARDが自ら自動車生産資格を放棄するという出来事がありましたが、これによりシャオミが直接的に北京BORGWARDから資格を引き継ぐ可能性は低くなりました。そのため、シャオミが発改委と工業情報化省の「ダブル資格認定」をどのように取得するかは、業界内での関心事となっています。

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