SAIC、欧州初の電気自動車工場をスペインに建設計画!ハンガリー、チェコも視野に

 SAIC(上汽)は現在、スペイン工業省と協議しており、MG(名爵)の電気自動車を生産するため、欧州初の工場をスペインに建設する計画を立てています。この工場は2027年第4四半期に稼働を開始し、欧州の各市場向けの電気自動車モデルを生産する予定です。このニュースはSAICが7月12日にメディアに確認しており、9月30日までに最終決定を下す予定です。

 SAICはスペインのほか、人件費が低いハンガリーやチェコも候補地として検討しています。スペインの強みは、MGの主要市場であるイギリスに近く、海運を通じて良好なアクセスを持つことです。欧州工場を設立する主な目的は、中国の電気自動車がEU市場に進出する際に課される関税を回避することです。現在、SAICは欧州委員会と特定の状況に適用される関税について協議を求めており、現時点では最大38%の関税が課されています。

 MGは2024年に欧州での販売台数が25万台に達すると予想しており、そのため欧州本土での一部生産が可能になっています。さらに、SAICはスペインに約100か所の総合サービスネットワークを構築し、バルセロナに物流ハブを設置して、南欧でのMG自動車の運営を管理する計画です。また、SAICはスペインで500以上の直接雇用と1000以上の間接雇用を創出しているとのことです。

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