トヨタ、中国関連企業と共同で商用車向け燃料電池システムを販売開始

 トヨタ自動車が出資する「連合燃料電池システム研究開発(北京)有限公司」(以下、「FCRD」)と「華豊燃料電池有限公司」(以下、「FCTS」)は2021年10月26日、国内で初めて商用車向けの燃料電池システム「TL Power 100」の販売を開始する。

 FCRDは昨年8月から、SinoHytec(北京億華通科技股份有限公司)、トヨタ及び国有完成車メーカーの一汽、東風、広汽、北汽が共同設立して以来、SinoHytecとトヨタの最新技術及び商用車メーカーの経験に基づき、中国の商用車に適した燃料電池システムの現地化研究開発を行っている。

 今回販売される予定の「TLPower100」は、トヨタの第2世代MIRAIの燃料電池システムをベースに、国産部品の一部を使用し、国内商用車の使用環境に合わせてシステムの出力および耐久性を向上させ、中国で現地化した研究開発により、業界トップクラスの711W/kg、4.9kW/Lの高出力密度(定格出力101kW)と3万時間に及ぶ超長耐久性を実現した。

 今後、FCRDとFCTSは中国の商用車の多様な需要に基づき、異なった出力、高信頼性、長寿命のシステムを市場に投入し続けていく。

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