Xpeng P7+発表!LiDAR廃止と25%のコスト削減を実現

この2日間、Xpengの内部コードネームF57の新車が話題となっています。理由は、このモデルがLiDARを搭載しない純視覚認知方式を採用していることと、この情報に対するテスラのイーロン・マスク氏の不可解な反応です。

Xpengは7月10日に新型モデル「P7+」を発表しました。Xpengの会長、何小鵬氏によると、P7+の全長は5メートルを超え、デザイン面では現行のP7と比べてフロントやテールのデザイン、サイドドア、ホイールなどが見直されています。また、P7+はクーペスタイルを採用し、低い風抵抗係数が期待されています。後部には新しい「C」字型のテールランプデザイン、2台のカメラ、小型リアスポイラーが装備され、非常に識別しやすい外観となっています。

Xpengによると、P7+は今年第4四半期に発売され、価格は現行のP7を下回らない見通しです。何小鵬氏によると、P7+はテスラのFSDのような純視覚認知方式を採用し、LiDARを廃止することで技術コストを25%削減することを目指しています。P7+は現行のP7とは異なり、G6と同じFプラットフォームで生産され、より高い技術とコストの最適化が実現されています。

Xpengがテスラのような純視覚認知方式を採用し、LiDARを廃止すると発表したところ、テスラのイーロン・マスク氏はSNSで不可解な「…」とコメントしました。

マスク氏はLiDARを高価で不必要だと批判しており、テスラは純視覚認知方式にこだわることを何度も表明しています。テスラのFSDはLiDARを使用したことがなく、その後、ミリ波レーダーや超音波レーダーも廃止し、センサーはカメラのみとなりました。

中国の自動車メーカーは通常、LiDAR、超音波センサー、ミリ波レーダー、高解像度カメラなどの複数センサーを組み合わせて高度運転支援機能を実現するマルチセンサーフュージョン方式を採用しています。しかし、エンドツーエンドや視覚言語モデルなどの技術の成熟により、テスラの純視覚認知の実行可能性が証明され、XpengやHUAWEI、LiAutoなども純視覚認知方式の模索を始めています。

しかし、LiDARを取り外した後、P7+は高速XNGP(注)だけでなく、都市部XNGPにも対応できるのでしょうか。最近のXpengのベースOS「XOS」の頻繁なバージョンアップや何小鵬氏のテスラのFSDに対する評価の変化、さらにF57にはXNGPが搭載されるとの業界情報もあり、P7+は高速と都市部のXNGPを同時にサポートする可能性があります。

Xpeng微博公式アカウント

Xpeng微博公式アカウント

注:XNGP(Xpeng Navigation Guided Pilot)は、Xpengが自社のNOA(Navigate on Autopilot)機能を指す呼び方です。

515