2024年上半期の欧州電気自動車市場、13.5%減少:中国地場ブランドMGとBYDがトップ20入り

電気自動車専門メディア「第一電動」は7月6日に、2024年上半期の欧州市場における中国製電気自動車の動向を詳しく報じました。

「第一電動」はEU-EVSのデータを引用したところによると、2024年上半期の欧州15カ国(ノルウェー、スウェーデン、英国など)での電気自動車販売は前年同期比13.5%減の790,124台でした。この期間、テスラ、フォルクスワーゲン、BMWが上位を占める中、中国地場ブランドもMG(名爵)(9位)、BYD(16位)がトップ20にランクインしました。

具体的なブランド販売台数では、テスラが130,945台で首位を獲得し、フォルクスワーゲン(61,213台)とBMW(60,752台)が続きます。ボルボ(55,084台)、メルセデス・ベンツ(41,837台)、プジョー(38,679台)、アウディ(37,183台)、ルノー(32,822台)などが続きます。中国ブランドのMG(名爵)(32,546台)、キア(28,585台)、現代自(27,045台)、シュコダ(22,565台)、フィアット(17,156台)、日産(14,387台)、トヨタ(14,272台)、中国ブランドのBYD(12,452台)なども目立ちました。

さらに、中国地場ブランドの輸出状況も注目されました。BAICのMG(名爵)とBYDも好調な成績を残しました。MGの輸出台数は前年同期比27%減の3.3万台で、主な輸出モデルには、MG ZS、MG4、MG5、MARVEL Rが含まれています。販売台数は減少しましたが、MGは依然として中国地場ブランドの中で欧州市場で好調なブランドの1つです。

BYDの上半期の欧州販売台数は前年同期比3.5倍の1.2万台を超え、16位となりました。輸出車種には唐、漢、ATTO 3(元plus)、DOLPHIN、SEALなどが含まれ、BYDは2030年までにフォルクスワーゲン、テスラ、ステランティスを抜いて欧州市場最大の電気自動車販売会社になる計画です。この目標を達成するため、BYDはフランスのソシエテ・ジェネラルが持ち株するレンタカー会社との了解覚書を締結し、欧州の電気自動車化へのモデルチェンジを支援するなど、欧州市場で力を入れています。また、BYDはトルコに新工場を建設し、東南アジア市場での展開を加速させる計画で、7月初めにタイ工場を完成させる予定です。

TOP20には入りませんが、新興メーカーのXpeng(小鵬)の上半期の輸出台数は前年同期比57倍の2,164台に達し、傘下のP7、P7i、G9車種が好調であったことが注目されました。Xpengは欧州市場への進出を加速し、ドイツとフランスに進出し、イタリアや英国などにも拡大する計画です。XpengはEUの関税圧力に対応するため、欧州での現地製造能力を構築する可能性を検討しています。

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