BYD、2隻目の自動車輸送船が進水!海外市場進出が加速

 9月22日、中国船舶集団傘下の広船国際は、BYD香港有限公司向けに建造したデュアル燃料自動車輸送船(PCTC)1号船の進水に成功したと発表しました。

 この輸送船は、全長199.9メートル、幅38メートル、設計喫水の深さ9メートル、航行速度は18.5ノットに達し、同時に7000台の自動車を輸送可能です。ガソリン車と電気自動車の両方に対応した設計になっています。動力システムには天然ガス(LNG)と燃料のデュアル燃料推進システムを採用し、国産の電池システムと永久磁石式軸発電機を搭載しています。また、欧州船級協会(DNV)の基準にも適合しています。

 現在、BYDは自動車RORO輸送船「開拓者1号(Explorer No.1)」を運航しており、すでに欧州へ2度の新エネルギー車の輸送を行っています。今回の船は、広船国際がBYDのために建造した2隻目の船となります。

 さらに、BYDは山東省煙台市の造船所において、7700台の自動車を積載可能なRORO船8隻を発注しており、その受注総額は約50億元に達します。現在、6隻の建造が確定しており、残りの2隻は選択受注として残されています。これにより、BYDは将来的に最大10隻の巨大な「海上艦隊」を保有することになります。

 BYDが海上物流ネットワークの強化を続ける中で、同社の国際市場における影響力は着実に向上しています。統計によると、今年8月だけでBYDは30,451台の新エネルギー車を輸出しました。この数字は新たな船が稼働するにつれて、今後数カ月間でさらに増加すると予想されています。

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