BYDの自動車専用船が初の航海に成功、約4000台の新エネルギー車がオランダに到着

 BYDの海外市場進出は歴史的な瞬間を迎え、初の自動車用RORO船「開拓者1号(Explorer No.1)」が、2月21日にオランダのフリージーン港に到着しました。これはBYDの海上輸送航路が正式に開通したことを意味し、中国の新エネルギー車企業の海運分野における野心を示しています。

 開拓者1号は中国国内の造船所が建造した国産自動車輸出に特化した自動車運搬船で、全長199.9メートル、型幅38メートル、7000台の自動車を積載することができ、BYDの「国車自運」(輸送能力を確保するために国産車を国産船で運ぶ)戦略の重要な一環です。

 開拓者1号の初航海式は1月15日に深汕小漠国際物流港で盛大に行われ、2月6日に喜望峰を超えて大西洋に入り、欧州に向けて出発しました。

 2023年のBYDの海外販売台数は20万台を超え、58の国と地域に展開しています。今回の新輸送ルートの開拓により、BYDの海外業務がより便利になるだけではなく、山東省煙台市の造船所で7700台の自動車を積載できるRORO船8隻を発注し、総工費は50億元近くに上りました。今後2年以内に、RORO輸送船7隻が運航を開始し、BYDの海外市場での競争力をさらに強化する見通しです。

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