中国の新エネ車メーカーよ、「ほら吹き罰金」に気を付けろ

 販促や広告宣伝で罰金を科せられた自動車メーカーが後を絶たない。

 中国の広告法第9条第3項によると、広告には「国家級」「最高級」「最佳(最もよい)」などの用語を使用してはならない。違反があった場合、管理部門は広告掲載の停止を命じ、広告主に対して20万元以上100万元以下の罰金を科し、情状が重大な場合は営業許可証を取り消すことができる。

 メディアの調査によると、近年、広告法にひっかかった事例が少なくない。

 2018年11月、山東雷丁新能源汽車有限公司は80万元の罰金を科せられた。理由は、「国内のEV製造業の最高水準を代表している」という表現を使ったためだという。

 2020年7月、テスラも5万元の罰金を科せられた。原因は、広告宣伝に「最強の頭脳」や「先進的な完全自動運転ハードウェアを標準搭載」といった内容が含まれていると報じられた。

 最近、吉利汽車のディーラーが公開した広告の中で、「最高級」など使用してはならない表現を使用してしまったとして、地元の管理部門から罰金60万元の行政処罰を受けた。

 特に中国の新エネ車業界では、ほら吹きが横行しているが、ほら吹きもリスクが伴うことを忘れてはならない。

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