テスラ、再び値下げ、新エネ車市場の生存競争が激化へ

テスラ中国は10月24日、突然販売価格の調整を発表し、うちModel 3の最低販売価格を26.59万元に引き下げ、Model Yの最低販売価格を28.89万元にひき下げ、30万元以下になった。また、Model Yプレミアムは3.7万元値下げの35.79万元に調整され、これは今回最も下げ幅が大きかったモデルとなった。

値下げ情報は、急速にSNS上で拡散され、さまざまな議論を引き起こしている。

今回のテスラの値下げは、事前に予兆があった。9月からテスラが相次いで「形を変えた値下げ」とみられる販促を繰り返している。

9月から10月の間で、テスラは、店頭で保険加入者に対して車両価格を値引きしたり、充電クーポンを渡したり、直接に保険補助金を支給したりしている。

今年4月に、テスラのマスクCEOはテスラの年間生産台数を150万超とする目標を立てていた。これまでのテスラの累計生産台数は約93万台で、年間目標の62%を達成した。年間目標を達成するには、第4四半期に57万台以上の販売が必要となる計算である。これを踏まえると、業界関係者の間では、テスラの値下げは第4四半期に向けて販促であるとの見方がある。

ユーザーにとって、値下げは喜ばしいことである。しかしその反面、早期に購入したユーザーの不満を招きやすい。特に新車を購入したばかりのユーザーにとって、購入直後の値下げがうれしいことではない。値下げ当日にSNS上で、ユーザー権益保護の呼び掛けが人気検索キーワードとなっている。

さらに興味深いのは、自動車メーカーへのクレームや抗議行動に目をつけている人もいることである。あるネットユーザーが公開したチャット記録によると、広東省東莞では、テスラへの抗議行動にサービスを提供するという、とんでもないビジネスが生まれている。例えば、横断幕を掲げる手伝いは1時間500元、スローガンを大声で叫ぶのは200元、撮影は200元、地面に転がったり暴れたりする場合は1時間600元など、サービス内容と料金が明確化されている。

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