トヨタ、中国でNavinfoの地図を調達へ

 地図ベンダーのNavinfo(四維図新)は5月16日、子会社の北京図迅豊達信息技術有限公司(以下、「図迅豊達」)が一汽トヨタと広汽トヨタから調達通知を受け取ったことを発表した。

 図迅豊達は2012年に設立され、Navinfo、トヨタ自動車、およびトヨタコネクテッド(北京)の三社が共同投資して設立した合弁企業である。

 図迅豊達は、一汽トヨタと広汽トヨタが2024年から量産・発売する一部車種に地図・ナビゲーション製品およびカスタム開発サービスを提供する予定である。

 中国の現行法では、自動運転に使用する高精度地図のデータ採集および作図は、国家認定の甲級測絵資格の取得が必要である。Navinfoは現在、その資格を取得した地図ベンダーの一つであるが、地図製品のサービス提供は、事前に政府関連部署の審査を経て許可を受ける必要がある。

 Navinfoは5月19日、北京市で初の高度運転支援地図審査許可を取得したと発表した。今回Navinfoが申請した地図は、限定された高精度地図のデータ採集、作図が可能な約60平方キロメートルの地域をカバーするものである。また、同社は、これまでに複数の都市で高度運転支援地図の審査許可を取得しているという。

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