CATL、16年間の持続運転、200万kmの走行を実現する長寿命バッテリーを生産する予定

CATL会長の曾毓群氏は6月8日に、同社は走行距離が200万キロ、耐用年数が16年の電池を生産する予定で、コストは既存の電池より10%程度の増加にとどまると述べた。

同技術については、匿名を求めているCATLのエンジニアはメディアの質問に対し、活性リチウムの消費速度を制御することで、電池容量の減衰速度を遅くし、三元リチウムとリン酸鉄リチウム材料のいずれにも応用できると説明した。動力電池業界専門家の張秋凡氏は、「対外発表のタイミングと同技術の特性から、この長寿命バッテリーは、まずテスラの国産モデルに供給される可能性が高い」と分析した。

これに先立ち、テスラは寿命100万マイル(160万キロ)以上の新電池を開発していると発表したが、同電池はCATLと共同で開発され、中国で先に発売されることが明らかになった。

最近、国内電池メーカーのSVOLT(蜂巣能源科技有限公司)も、寿命100万キロの電池の開発を披露し、GMも寿命160万キロを超える動力電池を発売していると発表した。

前出の曽会長は、新型コロナウイルスの蔓延は今年の電気自動車と動力電池市場に影響を与えているが、電気自動車の需要は2021年から回復するだろうと考えている。同氏はまた、2030年から2035年頃には、電気自動車の需要が盛り上がり、ガソリン車を上回ると予測している。

今後拡大するであろう電気自動車への需要に対応するため、CATLはドイツに工場を建設しており、BMWへの70%以上の電池供給を狙っている同時に、アウディやポルシェなどのブランドとも提携すると表明した。現時点でまだ計画はないが、曽会長は米国に工場を建設する可能性を排除しないと述べた。


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