交通運輸省、自動運転道路建設の国家標準について意見徴集(1)

 中国国内の自動運転技術の発展に伴い、ますます多くの自動車メーカーと自動運転企業が一般公道道路で自動運転のテストを開始している。

 このため、交通運輸省は4月26日、「道路工事の自動運転関連施設への適合に関する総合技術規範(意見募集稿)」(以下、「自動運転道路規範(意見募集稿)」を発表し、自動運転専用道路建設のための基準と方向性を決めた。これは自動運転が実際の道路への応用に一歩近づいたことを意味する。

 「自動運転道路規範(意見募集稿)」は、自動運転に必要な高精度地図、測位施設、通信施設、交通標識、交通制御・誘導施設、交通認識施設、道路側のエッジコンピューティング施設、機能・照明施設、自動運転モニタリング・サービスセンター、ネットワークセキュリティなどの分野について、全面的に標準化を図る。

1、道路

 自動運転道路に対して、自動運転道路の交通標識を単独で設計する必要があり、新しい標識は主に2種類に分けられ、それぞれ実際の交通標識とデジタル交通標識だ。

 前者は道路上で所定の図形、記号、文字、線、警戒標識、道路標識などの形式で特定の管理内容と行動を表示する必要があり、後者は交通標識に含まれている交通規則、道路状態などの情報をより機械が認識しやすいデジタル情報に変換し、情報化の手段で発表または伝送する必要がある。

 交通制御と誘導施設(交通信号、可変情報標識、交通緊急放送施設など)にも変更が必要だ。道路交通制御と誘導情報を機械が認識しやすいデジタル化情報に変換し、インターネットで道路交通制御と誘導情報を公開または伝送し、車両がリアルタイム交通情報を受信できるように変更する必要がある。

自動運転専用道路表示例

2、通信

 自動運転道路では道路側に道路側通信施設を建設する必要があり、この施設は無線信号を受送信する機能を備えており、少なくとも放送データ送信に対応する必要がある。比較的重要な点は、道路側通信施設が直接通信リンクを介して車両にクロック同期信号を提供する機能を備え、時間差による事故発生率を低減させる必要がある。

 道路側通信設備は、リモートまたはローカルでの運用保守をサポートし、必要な構成管理、パフォーマンス管理、障害管理、保守管理、セキュリティ管理、ログ管理、およびソフトウェア管理を提供する必要がある。

3、検知

 自動運転道路は交通流の測定、交通事故の検知、インフラ状態の確認、交通気象の認識、交通参加者の検知などの機能を備えなければならず、またこれらの検知した交通情報を有線あるいは無線のネットワーク方式を採用して道路側のエッジコンピューティング施設あるいは自動運転監視サービスセンターに送信する必要がある。

 自動運転道路上の交通認識施設はまた自己診断と警報機能を備えなければならず、設備は信号喪失、システム設備の故障、ネットワーク通信の故障などの各种状況が発生した場合、システムは自己診断、記録、警報を行うことができる。

 この装置は、データを設定されたスケジュールに基づいて自動的に保存し、電源を失った後もデータの保存状況をチェックする必要がある。システムが正常の場合は、設定された時間間隔でデータをアップロードし、時間間隔はシステムの要求に応じて調整することができる。システム通信が中断し、正常に戻った後、溜まったデータをアップロードすることができる。

つづき


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