中国、新エネルギー車保険に関する規制強化へ ─ 保険会社の厳格な引き受け方針を通知

1月24日、一部のメディアによると、中国の国家金融監督管理総局損害保険監督管理司は最近、「新エネルギー自動車保険の保険引き受け業務を着実に行うことに関する通知」を各関連損害保険会社や監督管理局に発表しました。

金融監督管理総局によれば、新エネルギー自動車保険は市場での需要が高まっており、サービス提供能力も向上しています。しかし、最近では一部の分野で保険の加入が難しく、更新も難しいという問題が浮上しています。このため、金融監督管理総局は新エネルギー自動車保険の発展を促進し、サービスの質を向上させ、消費者の利便性を高めるための方針を示しました。

具体的には、「通知」には以下の五つの方針が含まれています:

1. 政治的な立場を正しくし、責任を強化すること。
2. 強制保険は拒否してはならない。商業保険は、社会的責任を果たし、消費者の保障ニーズを最大限に満たすこと。
3. 全面的に調査し、不合理な保険引受制限を廃止すること。
4. 市場監督を強化し、問題が発生した場合には速やかに対処すること。
5. 政策提案のための検討や判断を強化すること。

財産保険会社(損保)に対しては、新エネルギー自動車保険の引き受けにおいて積極的であることや、法に基づいて厳格な引受を行うよう促しています。同時に、不合理な保険引受制限を設けないようにし、特定の新エネルギー車種に対する不当な審査目標を調整しないように要求しています。

最後に、各監督管理局には市場モニタリングを強化し、新エネルギー自動車の保険に関する問題を解決するよう努めると同時に、法に基づき違反した保険機関には厳格に対処するよう指示されています。

最近、新エネルギー車の保険料が高騰し、一部の車種では保険会社が保険を断るケースが増えています。

保険会社はデータに基づいて保険引き受けを判断し、十分な過去データがあれば通常は確実に利益を得られるはずですが、新エネルギー車は新製品が絶えず登場しており、品質が不安定で残存価値率も急速に低下しています。また、新エネ車の過去データや顧客サンプルが不足しているため、保険会社が保険料を引き上げたり、拒否したりするのは当然の判断です。実際、ネット上で公開されているデータによれば、今、自動車保険会社は新エネルギー車の保険で基本的には利益を上げるのが難しいか、赤字になっている状況が続いています。

この問題に対して政府が介入することとなり、中国の自動車保険業界は困難な状況に直面しています。

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