第一波の動力電池の回収ラッシュは2023年から始まり、2025-2026年にピークを迎える

 「中国自動車動力電池産業革新連盟(China Automotive Power Battery Industry Innovation Alliance)」は、2023年度会議を26日から27日にかけて、江蘇省常州市金壇で開催した。会議では、「動力電池高品質発展行動方案白書」が発表された。一部のメディアが報じた主なポイントは以下の通りである。

 初期の動力電池の寿命は一般的に5-8年と見込まれていた。そのため、業界の規定により、動力電池の容量が定格容量の80%以下になると、退役させられ、強制的に回収される。業界では、第一波の新エネ車動力電池の回収ラッシュは2023年から始まり、2025-2026年にはピークを迎えると予想されている。

 2022年末までに、新エネ車は累計51万台が廃車となり、動力電池は24.4GWh(24.1万トン)が廃棄された。うち、リン酸鉄リチウム、三元電池がそれぞれ56.6%、39.8%を占めたことが明らかになった。

 また、2022年の年間金属消費量に占める再生利用回収金属量の割合は3.2%から7.6%にとどまり、動力電池生産の主要金属を賄うことができず、コバルト、ニッケル、マンガンなどの金属原料は主に輸入に依存していると指摘された。

 データによると、2022年、動力電池の累計搭載量は294.6GWhに達し、輸出量は68.1GWhとなり、前年同期比164.2%増加した。

一方、産業規模の拡大と技術水準向上に伴い、近年の新エネ車の平均使用寿命は業界の予想である6-8年を上回り、動力電池の退役ピークは業界の早期予測よりも遅くなるとの見方が示された。

275