DiDi、香港取引所へ再上場計画

複数のメディアがブルームバーグの情報を引用したところによると、ライドシェア大手のDiDi Global Inc.(以下は「DiDi」)は、再上場計画を進めており、主要投資家に関連情報を提供しています。ソフトバンクグループなどの主要出資者は、新たな上場により損失の一部を回収できるかもしれません。ソフトバンクは約110億ドルをDiDiに投資し、現在は約35億ドル相当の20%の株式を保有しています。

DiDiは最近、従業員の持ち株計画に基づき手持ち株を会社に戻すことを認める通知を現役社員に送っており、これは香港での再上場に向けた一環と考えられています。

DiDiは2021年6月30日に米国のNYSEに上場しましたが、わずか二日後中国政府からの規制に直面し、上場4日目から売り出し価格を割り込み、5カ月間にわたる株価の下落を経験しました。そのため、2022年6月にNYSEからの上場廃止届を提出しました。

現在のDiDiの評価額は約160億ドルですが、これは以前の米国上場時の800億ドルに比べると低い水準です。

2023年第2四半期の決算によれば、DiDiの総売上高は前年同期比で52.6%増の488億元に達しました。DiDiはまだ赤字が続いていますが、コスト削減により赤字は大幅に縮小しました。

中国の交通管理当局は、主要な配車プラットフォーム会社に対してサービスの質を向上させ、不正競争を排除し、市場環境を改善するよう求めています。DiDiの再上場計画が成功するためには、中国政府の規制に対処し、データの安全性や競争状況に対する検査を受ける可能性があるため、慎重な行動が必要です。

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