テスラの中国製Model Y、カナダに輸出へ

 ロイターによると、ある関係筋は、テスラが今年カナダに販売するモデル「Model Y」を上海ギガファクトリーで生産することを明らかにしており、ロイターも生産関連の議事録を目にしたという。

 ロイターは昨年11月、テスラが中国製自動車を北米に輸出する計画を検討していると報じた。これについてテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はツイッターで否定し、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

 テスラは先週末、同社のウェブサイトで、カナダ市場で販売されているベーシックアップグレード版Model Yよりも1万カナダドル(7377.90ドル)低い価格で、後輪駆動の新型Model Yをカナダで発売すると発表した。

 一方、マスク氏は先週、テスラの上海ギガファクトリーは他のどの工場に比べても「最低のコスト構造」を持っていると述べた。また、テスラは2022年に、上海ギガファクトリーから欧州やその他の海外市場に「Model Y」と「Model 3」を27.1万台以上輸出し、世界販売台数の約5分の1を占めた。

 テスラは現在、世界で6カ所のギガファクトリーを建設しており、うち4カ所が米国、1カ所がドイツのベルリン、1カ所が上海にある。2022年通年では、テスラ上海ギガファクトリーの生産が世界生産の半分以上を占めている。

 今回の報道が事実であれば、テスラが中国から北米に車両を輸出するのは初めてになる。

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