7月1日から中国は自動車の国6排出基準のb段階を実施へ

5月8日、生態環境省と工業情報化省など5部署は共同で「自動車の国6排出基準の実施に関する事項に関する公告」を発表し、2023年7月1日から排出基準国6bを全国範囲で実施し、国6bを満たさない自動車の生産、輸入、販売を禁止すると発表した。

2016年12月に制定された新排出基準の国6は、aとbの2段階に分けられる。2020年7月1日から適用された第1段階の国6aは、国5よりグレードアップされたものであり、粒子状物質の排出及び窒素酸化物などの指標に対して規制が行われた。第2段階の国6bではその規制がさらに大幅に強化され、より国際的な排出基準に即したものとなっている。

また今回の国6bの実施と同時に、実際の走行中の汚染物質排出試験、つまりRDE試験も義務化され、車両の実際の走行中の排出レベルも監視されることになる。

現在すでに国6b対応になっているが、RDE試験の報告結果が「模擬試験のみ」となった一部の車種について、半年間の販売移行期間を与え、2023年12月31日までの販売を認める。

これについて、中国自動車流通協会副幹事長の郎学紅氏は、「現在、相当な部分の車両が国6bのRDE基準を達成できない。そのため、政府関連部門はこれらの車種に半年の販売移行期間を与えている。つまり7月1日までに生産を停止するが、年末までにはナンバープレートの登録ができる」と説明した。

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