中国初の「速度制限なし高速」年末開通、自動運転をサポートへ

 中国初の「速度制限なし高速道路」として知られる杭紹甬高速(杭州-寧波)が年末に開通すると報じられました。この高速道路は全長161キロで、暫定的な最高速度は150km/hですが、技術の整備とテストが完了した後には速度制限が撤廃される予定です。

 杭紹甬高速は、ドイツの速度制限なし高速道路を参考にして建設されたもので、世界的に見て、ドイツは現在、最高速度制限を設けていない唯一の国です。杭紹甬高速の開通により、中国も一部ではありますが、最高速度制限なしの国に加わることになります。

 この高速道路の完成により、杭州から寧波までの移動時間が1時間も短縮される見込みです。

 また、料金所を設けず、道路上にカメラなどのセンサーを設置して通過を認識する「全自動で料金を徴収する方式」を採用しています。

 さらに、IoT感知・早期警戒システムの導入により、ドライバーは前方の道路の状況をいち早く把握できるため、自動車事故の発生率を下げることが期待されています。スマートコントロールの活用により、区間の運行速度を効果的に引き上げ、平均時速が90km/hの場合には更に20-30%の効果が得られるとされています。

 この高速道路は人、車、道路の協同管理を実現し、将来的には自動運転を全面的にサポートすることが計画されています。同時に、ワイヤレス充電技術を活用し、走行しながらの充電を実現する取り組みも進められています。

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