13%パワーアップ、CATLは新型電池「麒麟」を量産へ

 一部の報道によると、3月21日にCATL(寧徳時代)は同社独自の新型電池「麒麟」の量産化を実現したことを明らかにした。

 CATLの「麒麟」電池は、BYDのブレードバッテリーおよびテスラの4680円筒形リチウムイオン電池をライバルとして設計されたものである。

 2022年6月23日、CATLは、独自のCTP3.0「麒麟」電池を発表した。CTP (Cell to Pack))とは、標準化されたモジュールをスキップして、直接電池セルを電池パックに統合し、電池パックの空間利用率とエネルギー密度を効果的に向上させる技術である。CTP3.0「麒麟」電池システムは、体積利用率が72%を超え、三元電池システムのエネルギー密度を255Wh/kgに、リン酸鉄リチウム電池システムのエネルギー密度を160Wh/kgに引き上げることができるという。また、同システムは、三元電池とリン酸鉄リチウムシステムの両方に対応でき、同じ種類、同サイズで、「麒麟」電池パックは4680円筒形リチウムイオン電池パックに比べて13%パワーアップするという。

 「麒麟」電池を搭載する世界初量産モデルは、吉利傘下の新エネ車ブランドZeekrの純電気中大型MPVのZeekr 009であり、今年第2四半期に発売される予定である。

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