レノボ・グループ（聯想集団）は、10月20日に毎年恒例のグローバルイノベーションイベント「Tech World」を10月24日から25日にかけて開催し、9年連続の開催となる今年のテーマは「AI for All」でした。このイベントでは、AI分野に焦点を当て、レノボが企業と消費者に真のAI主導の成果を加速させるために、次世代のAI製品、ソリューション、サービスをどのように設計、推進、再定義していくかを検討しました。

　Tech Worldにおいて、レノボ車載コンピューティングは新しいADAS（Advanced Driver Assistance System、高度運転支援システム）プラットフォームを発表しました。レノボ車載コンピューティングは、2022年に設立された次世代技術研究・開発エコロジーを構築するための部門であり、その共創の理念は自動車業界からも広く認められています。レノボは車を造らず、自動車の知能化、コネクテッドなどの技術を用いて、自動車産業の変革を支援することに力を入れています。

　今回レノボ車載コンピューティングが発表した新しいADASプラットフォームは、次世代スマートカーシステムの可能性を十分に引き出すために、ドメインコントローラとフロントカメラシステムが含まれ、テキサス・インスツルメンツ（TI）Arm®Cortex®マイクロプロセッサ（MPU）を使用し、Nullmaxのスマートドライブアルゴリズムソフトウェアでサポートされています。この使いやすく高性能なハードウエアとソフトウエアの組み合わせは、自動車システムの開発プロセスを大幅に簡素化し、自動車のスマート化の程度、応答能力と安全性を高め、現代の自動車設計のトレンドと需要に十分に寄り添うことになります。

　ADASは、ドライバーにより良い運転の安全と快適性を提供するための技術であり、自動運転技術が高度に発展している現在でも、各自動車メーカーが優先的に採用する技術です。レノボ車載コンピューティングが今回発表したADAS製品は、技術の先進性、信頼性、コストパフォーマンスなど多くの側面から自動車メーカーとユーザーに新たなオプションを提供したい考えです。