工業情報化省、「自動車完成車情報安全技術要求」などの国家基準について意見募集

5月5日、工業情報化省のウェブサイトによると、同省装備工業第一司は全国自動車標準化技術委員会と共同で、「自動車完成車情報安全技術要求」や「コネクテッドカー自動運転データ記録システム」など4つの強制的国家標準の制定・改正を行い、意見募集稿を作成した。現在、社会各界の意見を公募している。

うち『自動車完成車情報安全技術要求』(意見募集稿)は主に自動車情報安全管理システム要求、車両情報安全一般要求、車両情報安全技術要求、審査評価及びテスト検証方法を規定している。

自動車の情報セキュリティに対する消費者の一般的な懸念の1つは、車両が遠隔操作されたり、遠隔攻撃を受けたりすることである。同意見募集稿では、「車両外部接続の安全要件」について5項目の要件を示している。その中で、第三者アプリに対して、自動車メーカーはその不正な第三者アプリのインストール・作動に防護措置を講じるべきであり、例えばインストール時に警告を出し、そのアクセス権限を制限し、不正な第三者アプリが車両システムなどの資源配置、重要なパラメータ、重要なデータなどにアクセスすることを避けるべきであると言及している。

外部インタフェースに対して、装置内のファイルにアクセス制御を行い、指定形式のファイルの読み書きまたは指定署名のアプリケーションソフトウェアのインストールまたは実行のみを許可し、ウイルス検出、インストール禁止の能力を備えなければならない。診断インタフェースを通じて送信される車両キーパラメータへの書き込み操作要求時に、身分確認、アクセス制御などのセキュリティポリシーを行うべきである。

また、データのプログラミングコードについては、「車両は安全な防御メカニズムを採用して車内に保存された重要データを保護し、それが不正に削除・修正されることを防ぐべきだ」と明記している。

「コネクテッドカー自動運転データ記録システム」(意見募集稿)によると、自動運転データ記録システムは「車両及び自動運転データ記録システムの基本情報」、「車両の状態及び動的情報」、「自動運転システムの運行情報」、「走行環境情報」、「運転者の操作及び状態情報」の5種類のデータ要素を記録しなければならない。

「運転者の操作及び状態情報」について、運転者のテイクオーバー、運転者がシートベルト着用、運転者の着席状況、アクセルペダルの開度、ブレーキペダルの開度、ブレーキペダルの状態、ステアリングホイールの角度及び操舵トルクを記録することを要求する。ここで、アクセルペダル及びブレーキペダルは、設定された有効開度範囲が0-100未満であれば、ブレーキペダル有効開度上限値を最小記録データ能力範囲の上限値とすることができる。

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