テスラ、独製Model YにBYD「ブレード電池」初搭載か

 海外メディアの報道によると、テスラは最近、ドイツ・ベルリンのギガファクトリーで、BYDのバッテリーを搭載したModel Yのリアドライブ、ベーシック版の生産を開始した。テスラが中国ブランドの電池を使用するのは初めてで、この電気自動車はテスラが欧州市場で発売した最初のリン酸鉄リチウム(LFP)電池を採用した車両となる。

 報道によれば、BYDのど種類の電池を搭載するかについて明確な言及はされていないが、BYDの電池工場で生産されているリン酸鉄リチウム電池は、BYDが独自に開発したいわゆる「ブレード電池」である。テスラは2022年8月からEU向けの承認申請を開始する予定であり、以前、テスラはBYDのリン酸鉄リチウム電池を搭載したModel Yを登録し、電池容量は55kWhで、WLTP航続距離は440キロに達したと報じられている。これに対し、中国製Model Yに搭載されているCATLのバッテリー容量は60kWhで、走行距離は455キロになる。

 パナソニック、LG、CATLのほか、BYDはテスラにとって4番目の電池サプライヤーとなる。BYDがテスラに動力電池を供給するうわさは以前からあったが、今回の報道は事実であれば、テスラとBYDの提携における実質的な進展になる。 

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