三菱の中国市場からの撤退は、予想外ではなかった

 9月27日、日本経済新聞の情報によれば、三菱自動車は中国市場からの完全な撤退を決定しました。三菱自動車はすでに中国の広汽集団(GAIC)と最終的な調整を進めています。

 今年の7月に、三菱は主力モデルの生産を中止し、実質的に中国市場からの撤退を始めました。このため、今回の日本経済新聞の報道は驚くべきものではありません。

 三菱は、中国市場でアウトランダー、奕歌(Eclipse Cross)、勁迪(ASX)などの一部車種を提供していましたが、中国市場は急速に変化し続けており、三菱は新しい車種を導入せず、アウトランダーのモデルチェンジだけでは競争に勝てなかったのです。2022年の三菱の中国販売台数は前年比約60%減の38550台にとどまっています。

 また、新エネルギー車への移行についても、唯一の電気自動車モデルAIRTREKを投入しましたが、市場では、合弁バートナーGAICが開発した電気自動車AION Vをベースに外観だけを変えたものだと批判されて、販売台数はほぼゼロでした。中途半端なAIRTREKの不発は、「ラクダの背中をへし折る最後の稲わら」となった。

 三菱はガソリン車時代の日本の自動車産業の優位性を享受してきたが、新エネルギー車へのトレンド変化に適応せず、自主ブランドの台頭に対応できなかったため、中国市場からの撤退を選択せざるを得ませんでした。

 興味深いことに、28日の午前中、三菱の広報担当者は急遽、日経新聞の報道が正式な発表ではなく、会社はまだ何も決定していないと述べました。しかし、販売ルートの解体、販売台数の減少、ブランドの影響力の低下など、現実は三菱にとって厳しいものとなっており、中国市場での新エネルギーへの浸透率が上昇し、価格競争が激化する中で、三菱が撤退を公式に認める日は遠くないでしょう。

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