GAIC、広汽三菱を完全子会社化、新エネルギー車の増産に活用

 10月24日、GAIC(広汽集団)は、広汽三菱および広汽三菱の販売会社に対し、株式調整などの再編事項を実施すると発表しました。再編が完了すると、広汽三菱はGAICの完全子会社となり、広汽AIONは広汽三菱工場を活用して生産能力を増強し、2024年6月に量産を開始する予定です。

 再編が完了すると、広汽AIONは年間60万台の基本生産能力を持つこととなり、AIONが2025年の生産・販売目標である100万台を達成するための後押しとなるでしょう。

 広汽AIONは、GAICの新エネルギー車移行の主要なプレーヤーとして、そのパフォーマンスは持続的に好調であり、最近の9月にはAIONの販売台数が再び5万台を突破し、今年1-9月の累計販売台数は前年同期比で92.51%増の35.1万台に達しました。その一方で、AIONの現在の2つの工場の年産能力は40万台であり、年間生産・販売目標が50万台に向けて倍増する販売台数成長率の前に、生産能力の引き上げが急務です。

 新エネルギー車市場の成長ペースに追いつけず、その結果、三菱自動車は中国市場での競争力を維持できませんでした。広汽三菱だけでなく、スズキ、フィアット、東風ルノーなども中国市場から撤退しました。広汽三菱は動きの速い地場メーカーや新勢力メーカーに比べて遅れを取っている状況です。

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