日産も中国地場メーカーの純電気プラットフォームを選択か、アウディやVWに続く動き

日産は、中国提携先の東風汽車の「量子スマート電動アーキテクチャ」をベースにしたS純電プラットフォームを使用して、純電モデルの研究開発と生産を行うとの情報が広まっています。

東風汽車は新エネルギー分野で数多くの技術成果を上げ、幅広い車種の新エネルギー車ラインアップを展開しており、今後3年で500億元を新エネルギー車事業に投資する計画です。

「量子スマート電動アーキテクチャ」は、東風汽車が今年4月に発表した純電気自動車プラットフォーム技術です。このアーキテクチャは積み木のように組み立て、EVやプラグインハイブリッド、レンジエクステンダー付きEVなど、さまざまな車種や駆動方式に適応できる仕組みです。また、800Vの高圧急速充電技術を備え、航続距離は1200キロを超え、バッテリー交換にも対応します。

東風汽車は「量子スマート電動アーキテクチャ」を全車種に展開し、将来的には16車種の製品ラインアップを構築し、年間100万台を生産する予定です。

近年、日産は中国市場でのパフォーマンスが低迷し、ガソリン車や新エネルギー車の販売が落ち込んでいます。この提携により、日産は東風のプラットフォームを利用することで、開発期間を短縮し、研究開発投資を節約し、新エネルギー製品の市場投入を加速できる見込みです。新エネルギー市場での競争が激化する中、日産にとっては迅速な対応が重要な選択となるでしょう。

最近、アウディは上海汽車傘下のIM(智己)の純電気プラットフォームに、VWはXpengの純電気プラットフォームに興味を示しており、また、VW傘下のジェッタはLeapMotorの純電気プラットフォームを検討している噂もあります。そのようななか、日産が東風汽車の純電気プラットフォームの利用を検討していることは、必然的な動きであると言えるでしょう。

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