NIO、10-20%の人員削減を発表、Weltmeisterの影を追いかける

新興自動車メーカーNIO(蔚来)は、部門比率10%から20%の人員削減を開始すると報じられています。NIOの創業者で会長兼CEOの李斌氏は11月3日、全社員に対する書簡を発表し、「経営効率を一層向上させ、コア業務に十分なリソースを割り当てるため、同社は10%前後の雇用削減を行い、具体的な調整は11月に完了する」と述べました。

実は今年1月、李斌氏が全社員に宛てた手紙で、チームのスリム化が言及されていました。

1月の書簡には、2022年はチームが拡大し続けていましたが、責務が不明確で、目標やプロセスが一貫性を欠き、重複投資が多く発生していると指摘されています。これらの問題を解決し、効率を向上させる必要があると述べています。

2022年の年次報告書によれば、NIOは2.68万人の従業員を抱え、112億元を超える従業員報酬を支払っており、10-20%の人員削減を実施すれば、約11.2-22.4億元の節約が期待されています。

2023年第2四半期の財務報告によれば、今年の第2四半期におけるNIOの売上高は前年同期比で14.8%減の87.717億元となり、粗利益は93.5%減の8700万元、純損失は60.558億元に達しました。また、第2四半期の研究開発費用は33.45億元に達しています。

一方、販売実績に関しては、NIOは10月に1.6万台しか納車しておらず、まだ2万台の大台に達していません。NIOは1-10月に新車を12.6万台販売し、年間目標の24.5万台の半分に達したに過ぎません。

NIOの人員削減は今回が初めてではありません。一部のネットユーザーは、NIOが現状を改善し、コストを削減し、効率を向上させるためには、「90%の人員削減を行っても不十分かもしれない」との意見を示しています。さらに、「NIOのビジネスモデルは遅かれ早かれWeltmeister(威馬汽車)の二の舞になる可能性がある」との見方もあります。あるユーザーからは、「来年は補助金がなくなり、新興メーカーがもっと困難な状況に直面する可能性がある」との懸念の声が寄せられています。

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