吉利と百度、新エネルギー車市場での2度目の提携:「極越汽車」設立

 2023年8月9日、杭州極与越汽車科技有限公司(以下、極越汽車)が発足し、資本金は1000万人民元となりました。同社の経営範囲には、新エネルギー車の完成車販売、自動車販売、自動車部品小売、電気自動車充電インフラの運営、電池販売、中古車仲介、デジタル技術サービスなどが含まれています。

 同社の株主情報によれば、「浙江吉利産投控股有限公司」と百度傘下の「上海冪航汽車有限公司」(以下は、冪航汽車)が共同で株式を所有し、両者の持ち株比率はそれぞれ65%と35%です。

 冪航汽車の前身は、かつては百度と吉利による共同出資企業で、新エネ車ブランドの「集度」でした。「集度」は「自動車ロボット戦略協力プロジェクト」の一環として位置づけられ、2022年6月に初のコンセプトカー「ROBO-01」をリリースし、2023年第3四半期には大規模な納車計画を持っていました。しかし、昨年の6月には吉利が「集度」から撤退し、その後「集度」は「冪航汽車」と改名しました。

 したがって、今回の新設企業は吉利と百度による2度目の提携と言えますが、異なる点は、吉利が主導権を握っていることと、公式にはハイエンドスマート自動車ロボットブランドとして位置づけられていることです。

 8月14日の工業情報化省の新エネ車製品目録によれば、「極越01」という極越汽車の初モデルと思われる電気自動車が確認されています。この車種はMPVに分類されています。

 また、公開情報とスペックから明らかになったように、この所謂ハイエンドスマート自動車ロボット「極越01」は、モダンな外観デザインや宇宙船のようなコックピットを持つ、普通の電気自動車です。

極越01

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