テスラは、中国のサプライチェーンのメキシコへの進出を促す

 最近、中国のネット上で「(テスラから)メキシコに投資して工場を建設するように誘われたサプライチェーン企業がある」という情報が広まっている。一部のメディアが関係者の話を引用したところによると、テスラはメキシコへの進出を促しており、迅速に対応しないメーカーは「大型受注を失うことを懸念している」とのことである。

 テスラは、上海に巨大な工場を建設し、アジア市場に電気自動車を供給している。そして現在、テスラは上海工場の成功モデルをメキシコで再現し、北米市場に高品質の電気自動車製品を提供したいと考えている。この取り組みは、現地市場の需要に応えるだけでなく、ラテンアメリカ地域での電気自動車の普及と発展を促進することにも期待されている。

 これまで明らかにされた情報によると、第5工場の立地は、メキシコのモンテレイである。これはテスラの次の生産段階の主力工場となり、メキシコ外務省の関係者によれば、50億ドル以上の投資と100万台の生産能力が明らかにされている。

 報道によると、今年に入ってから、中国にある一部のテスラのサプライヤーがメキシコ工場計画を発表している。例えば、旭昇集団は3月末にメキシコに拠点を建設すると発表した。投資総額は2.76億ドルを超えず、工場は来年の7月または8月に稼働する予定である。サプライヤーだけでなく、メキシコに進出している企業の中には、サプライヤーの設備を供給するメーカーも含まれている。一部の進出企業は、工場建設のために労働者を直接メキシコに連れて行くと報じられている。

 テスラが中国のサプライチェーンを動員してメキシコ工場の建設に参加させているのは、中国サプライチェーンの能力とスピード感に対する評価と信頼を表している。とくに電気自動車産業において、中国のサプライチェーンは過去数年間で大きな成果を収めており、その効率性と品質はテスラの称賛を受けている。

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