奇瑞汽車、バルセロナに欧州初の生産拠点を建設へ

4月16日、地方国有メーカーの奇瑞汽車がスペインのEV Motorsと合弁契約を締結し、欧州初の生産拠点となるバルセロナでの自動車生産計画が明らかにされました。

報道によると、この合弁事業は、日産自動車が2021年に閉鎖したスペイン工場を活用することを目指し、今年後半に開始される予定です。

この合弁企業では、EV Motorsが過半数の株式を保有し、一方で奇瑞汽車は少数の株式を保有します。最初に、奇瑞汽車は同工場で奇瑞Omodaブランドの車を生産し、その後EV Motorsが自社ブランドの生産を開始する予定です。この取り決めは、両社に柔軟な協力を提供し、生産プロセスを迅速化し、市場のニーズに迅速に対応するのに役立ちます。

スペイン政府は、訓練資金の提供などを通じて奇瑞汽車のプロジェクトを支援し、工場の急速な転換を促しています。このような政府と企業の連携は、生産性の向上に貢献するだけでなく、スペインの雇用創出や地方経済の活性化にもつながります。

奇瑞汽車が欧州に生産拠点を置くことを選んだ背景には、市場の機会だけでなく、貿易障壁への対応という観点もあります。実際、奇瑞は電気自動車だけでなく、内燃機関車やハイブリッド車も提供しています。

以前、奇瑞汽車はイタリア政府との現地生産について交渉しているとの情報がありましたが、同時にスペインとの交渉も進行中です。実際、スペインでもイタリアでも、現在の電気自動車販売台数は比較的低いため、内燃機関車、ハイブリッド、電気自動車の同時展開を継続する奇瑞汽車の戦略に適しています。

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