XpengハイエンドEV P7、「自動運転」走行中に死亡事故

 ネット上では最近、Xpeng P7が高架橋区間を走行中に前方に停止中の作業車両に追突して、作業員1人を跳ねて死亡させた動画が拡散している。

 P7を運転していたユーザーはLCC2.5のADAS機能をアクティブにしたが、前方の物体を認識せず、事前警告がないまま、時速80km/hのスピードで前方の車両に衝突したとの情報が流れている。

 これについてXpengはメディアの取材に答え、今回の事故で不幸にも亡くなった方々に、悲しみと哀悼の念を示したと同時に、警察の調査に協力すると表明した。

 今年4月には湖南省岳陽で同様の事故が発生している。あるユーザーは、XpengのACC+LCC機能をオンにして国道を十数キロ走行した後、そのまま前方に横転した事故車に突っ込んだ。車両は事前警報を出さず、自律的に減速もせず、同ユーザーが異常を察知してブレーキを踏んだが、ブレーキが効かなかったという。

 LCCとは、ADASにおける車線センタリング補助機能である。XpengはLCCの利用上の注意事項として、次のようなことを強調している。

 LCCは運転支援機能であり、完全な意味での自動運転ではない。LCCは乗り心地や利便性のために設計されており、突発的な危険な状況には対応できない。LCCが有効になっている場合でも、ドライバーはハンドルを常に握ったままにし、必要に応じてハンドルを引き継ぐ必要がある。また、LCCは、高速道路で、車線線がはっきりしている乾燥した道路状況に適しており、都市部の道路では、LCCを使用しないでください。

 業界内のある技術者は、メディアの取材に対し、「ADAS運転支援システムは通常、感知精度と正確さが不十分である」と説明した。また、処理能力の不足とアルゴリズム未熟で、システムに任せて、車線を変更して前方の障害物を回避する動きが危険であると付け加えた。

 数年前、ベンチャー系自動車新勢力を中心に一部のメーカーは、ADASの運転支援機能に「自動運転」や「自動補助」の名を冠して、過大宣伝を通じて、ユーザーをこのシステムに信頼させるよう誘導してきた。

 近年、スマートカーおよびスマート運転技術の搭載率が上がり、ADASに関連する交通事故も多発している。

 昨年8月にNIOのES8による死亡事故が波紋を広げ、業界内では自動運転の過大宣伝について激しい議論が展開されている。


注:アイキャッチ画像は、記事の内容と関係ない。

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