小鵬汽車はNIOと提携、全国範囲で充電スタンドの分布データ、決済プロセスを共有

小鵬汽車は12月11日、NIO傘下のエネルギー補給サービスのNIO Powerと契約を締結し、充電業務で相互接続の提携を実施し、自動車ユーザーに便利な充電体験を提供することを正式に発表した。

提携内容によると、小鵬汽車はNIO Powerと全国範囲で充電スタンドの分布データ、決済プロセスの相互接続と共有を実現し、小鵬汽車のユーザーは小鵬汽車のアプリのQRコードを通じてNIOのスーパーチャージャーを利用し、NIOのユーザーも全国の1-2級都市で小鵬のスーパーチャージャーを使用して旅先に電力を供給することができる。今回の提携キャンペーンのインセンティブとして、小鵬のユーザーは12日、同社のアプリに接続されているNIOのスーパーチャージで充電した場合は、サービス料を免除される。

充電サービスの共有化のほか、NIO Powerは小鵬汽車の自宅充電サプライヤーシステムに参入し、小鵬ユーザーの一部に自宅充電杭の設置サービスを提供する。

現在、充電スタンド市場は主に第三者勢力が主導しており、ベスト3の特来電星充電国家電網はすでに圧倒的多数の公共充電施設を独占している。この状況を踏まえ、自動車メーカーは単独で充電スタンド市場に参入する代わりに、小鵬NIOと同様に自動車メーカー間の提携方式を採用するか、サードパーティの充電プラットフォームの傘下に入るような形を選択している。例えば、同じ自動車スタートアップ企業の威馬と特来電は共同で威馬自社ブランドの充電ステーションを建設、運営すると発表した。

早い段階でビジネスを展開し、充電スタンド市場の半分のシェアを手にした特電は、3年連続の赤字を経験した後、今年上半期にも黒字ラインを超えたと発表した。利益が出ることが実証されている充電スタンドのビジネスは、様々な新規参入者を引き寄せている。新規参入者たちは現在、自力でビジネスを回すことは難しく、他の参入者との連合に頼る必要がある。4大不動産ディベロッパーの恒大、碧桂園、万科和融創は、国家電網と提携し、住宅団地の充電インフラから充電スタンド市場に参入する計画で、英石油会社(BP)はDiDiと手をつないでいる。

将来的には、充電スタンド市場での提携案件がさらに増え、とくに資金難に苦しむ自動車スタートアップ企業間の合従連横がますます頻繁に見られるようになるだろう。


参考記事:https://36kr.com/p/5274458 https://auto.gasgoo.com/news/201912/11I70145042C501.shtml

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