技術ハードルを下げる?工業情報化省は新エネルギー自動車参入規定を改正へ

 中国の新エネルギー自動車市場が後退しているなか、工業情報化省は新エネルギー自動車産業への参入条件を緩和しようとしている。

 工業情報化省は10日、公式サイトで「『新エネルギー自動車生産企業及び製品参入管理規定』の改正に関する決定(意見募集稿)」を発表した。

 意見募集稿では、主に10の部分で元の規定の削除と修正が行われたが、その最も主要な変化は、規定の付属文書「新エネルギー自動車生産企業参入審査要求」の中で、第1項として8項の内容を含む「設計開発能力」が削除され、代わりに2項目の内容を含む「技術保障能力」が追加されたことだ。

 これは、生産に必要な技術保障能力さえ確保できれば、製品設計開発能力が新エネルギー完成車企業を審査するための絶対条件ではなくなり、技術的ハードルが大幅に下がることを意味する。

 一方、今回の意見募集稿では、企業の生産能力、製品生産の一致性、アフターサービス及び製品の安全保障能力に対する要求が強調されており、元の規定の17項目から11項目に減少したが、うち7項目が必須項目で、新たに追加された「技術保障能力」の2項目も、いずれも必須項目(1つ目は、企業が生産する新エネルギー自動車製品に相応する技術保障能力を備えること。2つ目は、完成車や自作部品のテスト能力を持ち、技術保障能力に関わる技術的要請を評価、確認できること)だ。

 申請企業は7項目の必須項目をすべて満たしたうえ、残りの4つの一般項目のうち、不適合が2項目超えなければ可決となり、それ以外はすべて不成立になる。

 今回の意見募集稿では、一部参入条件が緩和されたものの、自動車の生産に対しては依然として厳しい条件が設けられている。


参考記事:http://finance.ifeng.com/c/7tyhEsjSJn9

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