BYDのブラジルへの本格的な進出、初戦成績は商用車2台、乗用車ゼロ台

 BYDは10月26日に、ブラジル最大のディーラーグループ「Saga」と共同で、首都ブラジリアに初のBYD販売店「BYD Saga Brasília」をオープンしたと発表した。今回のイベントでBYDがブラジル市場に本格的に進出したとのイメージが与えられた。

 BYDはこれまでにブラジルで10店舗設立し、31の現地主要都市のフランチャイズを取得し、今年末までに45都市に事業展開を広げ、2023年末までに100店舗を設立する予定である。BYDはSUVタイプの「唐EV」、セダンタイプの「漢EV」、「D1」などの車種を発売しており、近日中にハイブリッド「宋PLUS DM-i」の予約販売を開始すると報じられた。

 最近、一部のネットユーザーは、11月ブラジルの自動車販売データを調べて、BYDのブラジルへの本格的な進出の初戦成績を確認した。それによると、現在ブラジルで実績を上げている中国メーカーは、Chery(奇瑞)で、11月に2747台を売り、12位をランクインして、シェア1.73%を占めている。中国国内市場で飛ぶように売れているBYDは、11月に商用車T3を計2台販売したのみで、乗用車は1台も売れなかった。

 ブラジルの自動車市場では小型ガソリン車が最もよく売れているが、国内で大ヒットした新エネルギー車はブラジルでは注目度が低く、テスラでさえ、販売台数ランキングのトップ50に入った車種もなかった。ブラジル市場におけるBYDの初戦成績は、新エネルギー車がすべての国で好まれているわけではないことを物語っている。

ブラジル11月自動車販売ランキング

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