海南島の春節Uターンラッシュ:新エネ車のフェリー切符入手難、発火と有毒ガスの被害が懸念

 春節のUターンラッシュが海南島で続いていますが、大陸と海南島の間にある瓊州海峡のフェリー輸送力が不足しており、特に新エネ車ユーザーは船の切符を入手するのが難しい状況です。

 2月14日、多くの新エネ車ユーザーがネット上で、新エネ車が6日間待ちであり、フェリーの切符は手に入らないと報告しました。ユーザーたちからは、なぜ1隻につき10台以上の新エネ車を一度に積んで島を出ることができないのかという疑問も出ています。

 自家用車ユーザーは、フェリー運営会社の公式アカウントで切符を購入してから入港する必要があり、事前に切符を購入していない車両は入港を許可されません。

 しかし、2月15日から29日までの間、秀英港と新海港の新エネ車の乗船券は完売し、ガソリン車の乗船券も2月15日から21日まではほぼ完売しましたが、2月22日以降は余っています。

 ガソリン車の乗船券が余っているのに、新エネ車の乗船券が入手困難な理由について、海南のある航運会社の職員は、新エネ車はバッテリーがあるため、高温や過充電時に自然発火して火災につながったり、有毒ガスで船員に危害を加えたりしやすいと説明しています。

 また、海運会社の作業ガイドラインによれば、船会社が所属する船舶の状況に基づき、一艘当たりの新エネ車両の積載台数は船舶の積載定員(小型車換算)の10%を超えてはならず、かつ総数は18台を超えてはなりません。また、乗船後、新エネ車は船内に設定された新エネ車両積載エリア内に集中的に駐車しなければなりません。これも、新エネ車の海南省の乗船チケットが入手困難になった理由の一つです。

 2月15日、ある新エネ車のユーザーは、「新エネ車は月末まで乗船券がありません。事前にそんなことを知っていたら、新エネ車を運転して来ることはなかった」と後悔しました。

 新エネ車のUターンラッシュの需要を満たすため、海口新海港と秀英港は、緊急に新エネ車の臨時便を追加しました。最新情報によれば、2月15日14時現在、予約した小型車の数は約19600台であり、うち乗船待ちは約7900台となっています。

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