ベンツ、CATLと動力電池を共同開発へ

8月5日、メルセデス・ベンツとCATL(寧徳時代)は、動力電池技術分野での提携をさらに深化させ、ベンツモデルの大規模電動化を支援するため、ハイテク電池技術を共同開発すると発表した。これは、2年前にダイムラーグループのリチウム電池グローバルサプライヤーとなった後、CATLが、ドイツの自動車メーカーとの提携はさらに深めた出来事になっている。

8月6日、CATLの内部関係者によると、「両社はすでに次世代電池の研究開発を開始しており、今後数年間に発売する提携車種に搭載する」。両社は研究開発期間の短縮、電池のエネルギー密度の向上による航続距離の増加、充電時間の短縮など、明確な研究開発目標を設定した。

8月5日に提携された合意によると、両社の提携は、ベンツ乗用車にセルとモジュールを提供し、ベンツ軽商用車に全体的な電池システムを提供するなど、各分野の動力電池技術をカバーする。このほか、CATLがベンツの一部事業に提供するCTP(モジュールレス電池パック)の設計も含まれている。

「CATLはメルセデス・ベンツのトップサプライヤーとなり、次世代電気自動車EQの今後数年間の電池供給を保障する」と、 ダイムラーの研究開発取締役でメルセデス・ベンツの取締役会メンバー兼CEOのマーカス・シェーファー氏は、電気自動車のハイエンド市場における競争力を高めるため、CATLの電池モジュールを搭載したEQS純電気リムジンを2021年に発売し、航続距離は700キロ(WLTP標準)を超え、充電速度は既存モデルの2倍になると発表した。

昨年下半期、ベンツは製品のラインアップ方針を大幅に調整し、今後開発するすべての車種に対して電動化を進めると発表した。すでに市場投入されているEQCと今回2021年に発売することが明らかになったEQSのほか、ベンツは少なくともEQシリーズのためにEQA、EQBなど多くの車種を計画している。業界内の分析によると、EQAとEQBはいずれもベンツMEAプラットフォームをベースに構築され、容量は60kWhから110kWhのバッテリーパックを搭載し、航続距離は400km以上の見込み。


参考記事:https://www.d1ev.com/news/qiye/122051

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