CATL、2021年売上高は初の1000億元超えも、足下では株価急落

 先日、動力電池最大手のCATL(寧徳時代)は2021年の財務報告書を発表し、2021年度の売上高は前年比159.06%増の約1303.56億元で、はじめて千億の大台を突破した。

 業務別では、CATL2021年のリチウムイオン電池の売り上げは133.41GWhと前年比184.82%増加した。うち、動力電池システムの販売量は前年同期比162.56%増の116.71GWhである。現在、テスラはCATLの最大の顧客で、2021年テスラ向けの売上高は全体の10%を占める130億元に達している。

 CATLは2017年から2021年までの5年連続で動力電池分野の販売量が世界一となり、2021年の市場シェアは32.6%に達している。

 売上の伸長に伴い、2021年5月末、CATLの時価総額が一挙に1兆を突破し、半年後の同年12月、CATLの時価総額は1.6兆元を超え、株価は692元の史上最高値を記録した。

 順風満帆のように見えるCATLは、2022年に入って連続したダメージを受けた。まず、一部のベンチャー系自動車新勢力メーカーと「袂を分かつ」ことのほか、原材料上昇による電気自動車値上げに加え、さらに「中創新航」や「欣旺達」などのライバル企業の台頭などは、いずれもCATLにとってネガティブな材料となっている。それに伴いCATLの時価総額は、5ヵ月足らずで9500億にまで落ち込み、ピーク時と比べて40%も下落した。

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